インタビュアー(以下Q):塾長インタビューの第1回は、当地で学習塾を始められたきっかけをお聞きしたいと思います。
基塾長(以下M):分かりました。よろしくお願いします。
Q:では、早速ですが、この名張市の栄町で学習塾を始めようと思ったきっかけは何ですか。
M:学習塾自体は、以前からずっと自分でやりたいと考えていたんです。教務力には自信がありましたし、いつか必ずと思っていました。そう思いながら、有名進学塾や学校に努めていたわけです。
ですが、なかなかいい物件がないんですね。それで、全く具体的にならなかったんですが、あるとき今のこのマンションを見せられたんですね。いかがですか。ここ、古い建物でしょう?
Q:うーん。そうですね、よく見ると古いですね。でも、外装や内装はけっこう綺麗ですね。
M:そうなんですよ。もともとは「幽霊マンション」なんて言われ方もしていたらしいんですが、前の持ち主がここを安く購入してかなり手を入れられたらしいです。コンセプトも良かったです。改装が自由で、ペット可、ひと部屋だけ「事務所仕様」になっていました。そこを見せてもらったんですね。もう、一目惚れでした。
Q:なるほど。一目惚れですか。どんなところが気に入ったんでしょうか。
M:まず、サイズ感ですね。ほどよい小ささで、こぢんまりと少人数でやれそうな。あと、質感。もともとはふつうの人が住む住宅なので、柱やなんかは木造です。そこに、伊賀の山で採れた檜で作られた机や椅子を並べました。
Q:木のぬくもりを感じますね。
M:そうでしょう。今までにない感じにしたかったんです。これまでの塾というと、どの塾もだいたい似たような机や椅子で、個性がありませんでした。安くて丈夫なものを買おうとするとどうしても大量生産の画一的なものになります。オレンジ色やグリーンのカラフルな椅子はありますが、どれも組み立て式のパイプとメッシュでできたものです。そういうものでは面白くないので、特注しました。あとは、自宅で使っていた古いテーブルや、廃屋で回収されたものなんかを並べています。安上がりです^^;
Q:安いというのも重要ですよね。
M:そうなんです。コストがあまりかかりすぎると、その分「授業料」に添加しなけらばなりませんからね。ここは家賃も安いんです。極力コストを抑えて、リーズナブルに高度な教育をしていきたいという考えです。
Q:なるほど。ほかに何か一目惚れの理由はありましたか。
M:駐車場と駐輪場です。実は、この二つは、塾をやるのに不可欠なファクターなんですよ。
Q:へえ、そうなんですか。どうしてですか。
M:まず、中学生は自転車で通塾することが多いので、自転車置き場はどの塾も用意しています。これは、スペースがあればできますからあまり心配いりません。
問題は、駐車場です。保護者の方がお車で送迎されることも多いんです。そんなとき、駐車場がないと困ったことになります。私が以前勤めていた進学塾では、路上にお迎えの車が並んでしまって、それを整理するために授業が終わったら外に出て、交通整理をしていました。
この近くの塾でも、駐車場を用意しないで路上駐車を黙認しているところがありますね。法律違反ですし、危険でもあります。私はコンプライアンスも重視したいと考えています。
Q:物件に一目惚れされた理由はよくわかりました。今回はこれで終わりにしたいと思います。次回は、授業方針についてお聞きしたいと思います。
M:授業はしないんですけどね。
Q:え、そうなんですか。
M:はい、でもそれはまた次回ということで。
Q:そうでした。本日は誠にありがとうございました。
M:こちらこそありがとうございます。
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